第9回『弊社コンサルに聞く：いまは足場を固めよう。Afterコロナに向けて①』

 

皆様こんにちは。夏には収束を期待する向きもあった新型コロナウイルス感染症ですが、このところ全国的に陽性者が増えるばかりで、7月22日より始まった「Go To Travelキャンペーン」も緩やかなスタートとなっていますね。8月3連休の新幹線乗車率は、多くて5割、1桁の便もあり、押しなべて2割程度のようですが、近郊の海水浴場では家族連れの賑わいや、近場旅をお勧めする情報番組をチラホラと見かけます。予想を上回る長期戦を戦い抜くために今すべきこと、変化に対応するために準備しておくべきことについて、前回から約1か月、弊社取締役COO・長野と再度オンラインミーティングを開催しました。

 

－弊社では、社内業務は基本在宅ですが、コンサルがクライアント様へ訪問する機会も少しづつ増えてきたようですね。現場での課題のひとつとして挙げるなら、やはり感染防止策でしょうか？

 

前回紹介したガイドライン（一例として「一般社団法人日本ホテル協会」発出のもの）に沿って、客室、パブリックスペース、バックヤードに至るまで、基本的な清掃方法を見直していますね。

「NBSチェックリスト200」　[Check No19] 清掃マニュアルを作成しているか

こちらに追記していますが、換気やアルコール等での消毒の徹底。一部ではこのところ、オゾン脱臭機の活用も見られます。

 

－新型コロナウイルスにオゾンが効果的なんですか？そういえば、6～7月の日経新聞でも、医療機関向けのオゾン発生器に関する記事や、東北大学と企業の研究チームが開発した商品のニュースが掲載されていたような…消臭効果ばかりかと思っていましたが。

 

たばこ臭や、厨房、お手洗いのにおい対策等で以前から使用されていたホテルさんはありましたが、同時に除菌効果も謳われていましたよね。それが、5月に奈良県立医科大学が発表した研究結果から注目されるようになってきたんでしょう。参考までに、「大学ジャーナル」掲載の記事を引用しておきますが（ https://univ-journal.jp/32373/ ）家庭用のオゾン発生器ではここまでの高濃度は排出しませんし、そもそも高濃度オゾンは人体に有害ですからね。安易に便乗商法を煽りたくはないので、もしこれからオゾン脱臭機を購入するのであれば、よく検討されて、機器の取り扱いにも十分注意する必要があるということをお伝えしておきたいと思います。

 

－1台数万円、大型のものでは数十万円と聞きますから、決して安価な商品ではありませんものね。

それにしてもこの売上減のなか、アルコールスプレーひとつにしても、何かとコストがかさみますね…頭の痛いことです。

 

かねてから、コスト削減の一環として「NBSチェックリスト200」では、

[Check No25] 消耗品単価（歯ブラシ・髭剃り・シャンプーなど）は３社の相見積もりを取り寄せ最安値で仕入れができているか

といったご提案はしていたものの、努力だけでは追いつかない部分もありますね。自治体により対応が異なりますが、感染症拡大防止対策として整備した設備、備品等の経費を一部支援してもらえる制度があるんです。ちなみに弊社の所在地である兵庫県では以下のような内容で…

https://www.hyogo-tourism.jp/subsidy/facility/

具体的には、サーモカメラとか空気清浄機、オンライン決済システム、キーレスシステムや、導入にかかる工事費、リースの際の初期費用から、透明ビニールシートやフェイスシールドのような細々としたものも対象です。使い捨てのマスクやビニール手袋等の消耗品や、広告宣伝費等は対象外ですね。兵庫県の場合は9/30までと申請期限がありますので、一度ご自身の自治体のホームページを確認されることをお勧めします。

 

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「中小企業 基盤整備機構」の情報サイト「J-Net21」では各自治体の支援策を紹介しています。

https://j-net21.smrj.go.jp/support/covid-19/regional/index.html

参考までに、こちらは経済産業省が支援策をまとめたページです。利用できる制度や申請漏れがないか、宜しければご確認ください。

https://www.meti.go.jp/covid-19/